保険の見直しについて

新年明けましておめでとうございます。
本年も何卒よろしくお願いいたします。
年末年始のお休みの間に昨年を振り返っていると、交通事故のご相談の中で、ご自身側の任意保険に関するご相談も多かったと気づきました。
そこで、今回は、ご自身側の任意保険についてお話したいと思います。

交通事故の被害に遭われると、相手方の任意保険が一括対応により治療費を支払うことや車両に関しても賠償対応をすることが多くあるため、ご自身側の保険を活用することについて、つい忘れがちになります。
もっとも、以前ブログでお伝えしたとおり、ご自身に過失が生じる事故において、ご自身側の車両保険や人身傷害保険を活用した方が良いこともあります。
また、ご自身に過失が無い事故であっても、車両保険を使った方が得られる金額が多くなることもあります。

このように、ご自身側の任意保険を活用すべき場面や検討すべき場面は、被害事故であっても多くあるのですが、実際、ご相談の中で、ご自身側の任意保険会社や保険代理店から今回の事故で使える任意保険の内容や活用すべきか否かの基準を適切に説明されていることはほんのわずかである印象を受けます。
本来、任意保険は、万が一、事故が起こってしまったときに活用するものであり、その万が一が起こっているにもかかわらず、ご自身側の任意保険の内容も案内されず、使うべきか否かも案内されていないようでは、任意保険に入っている意味や(保険代理店経由で任意保険に加入している場合には)保険代理店を経由して任意保険に加入している意味が薄まってしまいます。
ご自身側の保険会社や保険代理店が良い保険会社や保険代理店なのかについて、事故に遭って初めて知る方も少なくありません。
その際、「良い保険会社や保険代理店を知りませんか?」などと質問されることも多いです。

保険会社に関しては、サービスセンターや対応する担当者によって対応の差が大きくあり、どこが良いというのは案内しづらいものではありますが、保険代理店に関しては、比較的見極めしやすい部分があります。
たとえば、実際に、事故に遭った友人や知人が事故後に事故の対応や使用できる任意保険の内容などを丁寧に説明を受けた保険代理店は良い保険代理店である可能性が高いです。
また、弁護士目線から見ても、交通事故に詳しい保険代理店も比較的良い保険代理店であることが多いです。

ご自身の保険の終期が近づいている方は、一度、保険を見直してみるのも良いかもしれません。