令和6年能登半島地震について

令和6年の元日に石川県を中心に襲った地震(令和6年能登半島地震)で被災された方々に心よりお見舞い申し上げます。

私の出身は石川県の宝達志水町ですが、宝達志水町では、倒壊してしまった家屋もありました。
不幸中の幸いではありますが、私の実家は倒壊を免れましたが、大津波警報による避難を余儀なくされ、断水も発生しました。
現在では、実家は断水も解消され、物流も少しずつ戻ってきたため、少し安心できる状況にはなりましたが、依然として、珠洲市や輪島市、中能登町などは道路状況が悪く、物流が滞っていることが特に深刻です。
被災後、私にできることは何かを考え続け、とにかく家族の助けになるよう、倒れた家具の片付けや掃除などを行い、水や食糧の確保もしましたが、改めて、自然の前での人間の無力さを痛感しました。

能登は、昔、祖父と釣りに行った思い出の場所です。
よく、宝達志水町ってどのあたりなんですか?と聞かれると、石川県のどちらかというと北側で能登が近いです、と答えてました。
その能登に住む人々が、日々、とてつもなく辛い思いをされていることを考えると胸が張り裂けそうです。
以前、東日本大震災が起こった後、福島の原発事故の関係で仮設住宅に避難されていた方々のためのボランティアに参加させていただいたことがあります。
その際、皆さん、心にぽっかり穴が空いているような、そんな風に感じたことがありました。
その方々の気持ちがより分かるようになった気がします。

一通り実家が安心できる状況になったため、今、私にできることは、ご依頼いただいている依頼者の方や相談者の方に、今までと変わらず、弁護士としてしっかり対応することだと思い、東京に戻ってきました。
このような状況下で、実家から離れて東京で仕事をするのは心苦しい気持ちもありますが、今できることを最大限取り組んでいきたいと思います。
今年も初心を忘れず、依頼者の方々、相談者の方々のために全力を尽くして参ります。
本年も何卒よろしくお願いいたします。